まあ・・・

米長邦雄の家 まじめな私

将棋を義務教育に(2012.4.21)

  今月4月から武道が教育界へ導入されました。 これは安倍晋三内閣の時に決まった理念を野田政権下で具現化したものです。
 日本の伝統文化、精神を武道によって習得する。大変素晴らしいことです。
 しかし、現実には困ることが起きています。柔道が一番人氣ですが、ケガをする人、最悪のケースは死亡という例が後を絶たないのです。
 苦肉の策として、大外刈りは駄目。足技は禁止という学校もあるようですが、これではとても当初の目的を果たせるとは思えない。

 日本の伝統文化という点では将棋はピッタリです。将棋は武道に入っている剣道、柔道などと全く同じ棋道精神がある。将棋というのは中途半端な位置付けなんです。お茶、お華、歌舞伎からは下の方に見られる。今までも国の予算などは下の下、おまけに過ぎません。
 中国の将棋やヨーロッパのチェスなどは頭脳スポーツとして位置付けされている。中国では象棋は体育局の中に入っています。
 そこで、米長会長が動く。文化庁での伝統文化は、それはそれとして、将棋を棋道として武道の中のひとつに入れてもらうことです。そのうえで堂々と義務教育の中へ入る。文部科学省がどのような見解を示すか。100名余の国会議員の先生方の応援やいかに。

 一番はプロ棋士、ファン、支部会員の一丸となった応援ですね。これが私にとっては一番励みになることであり。強い味方になってもらえます。何か良きアドバイスをお願いします。
 4月中に私が文部科学省、国会などを走り回り、5月の連休明けに議員総決起集会の予定です。

以前は自分も義務教育にすれば将棋人口が増えてウハウハ、と考えていたが、義務教育にしてもしなくても結果はおんなじではないかと最近は思うようになった。結局やるのは義務教育の間だけで、終わった途端にすぐ忘れるのではないだろうか。将棋の教育効果が特にあるとも思えない。礼儀作法は将棋と関係なく常識の話。むしろ将棋によって他の勉学の時間が削られて教育的にはマイナスになるんじゃないだろうか。ただゲームも教養として必要であるとは思うので、やるのであれば囲碁、チェス、麻雀、その他色んなゲームを体験させるという教育なら自分は賛成です。