米長邦雄永世棋聖が死去

米長邦雄永世棋聖がお亡くなりになりました。謹んでお悔やみ申し上げます。今年の1月の電王戦の時は元気だったので、写真などで拝見したここ数ヶ月の痩せ方は心配でした。69歳、病気とはいえ早すぎる死だと思います。

自分は現役の頃を知らないのが残念・・・会長になってからはどちらかと言えば悪役のイメージでした。名人戦移籍問題や女流分裂問題などで見せた独善的なやり方に反感を覚えたのを思い出します。そうはいっても氏が持つ将棋への情熱、将棋界の将来への危機感などは共感する部分が多く、ユニークな言動やファンへのサービス心もあって完全には憎めない、複雑な感情を持ってしまう人でした。

ユニークな人材の多い将棋界でも存在感は際立っていました。「兄は頭がわるいので東大に行った」という氏の名言がありますが、頭が良すぎるとああなってしまうのかな・・・と感じてしまうぐらい頭の切れすぎる人物、という印象でした。文章もうまく、才能の塊みたいな人だと思うのですが、天才ゆえに理解されず、どこかしら孤独な部分があるとも感じました。もう少し頑張って生きてもらって、色々と面白いことをしてほしかったと思います。

偉大な棋士の死ということでネットも記事が大量にあるよう。何だかちょっと読む気にはなれないので詰将棋メモさんのリンクのページを貼っておきます。

米長邦雄永世棋聖逝去: 詰将棋メモ