朝日杯将棋オープン戦から若手二人

今頃ですけど
朝日杯将棋オープン中継サイト
朝日新聞デジタル:朝日杯将棋オープン戦観戦記一覧 - 将棋

1次予選1回戦 一瀬浩司アマ - 阿部光瑠四段

棋譜
阿部光瑠四段 対 一瀬浩司アマ/2011年7月2日【一次予選】:第5回朝日杯将棋オープン戦中継サイト
観戦記
asahi.com(朝日新聞社):第5回朝日杯オープン戦第3局 - 将棋

阿部光瑠四段、名は「こうる」と読む。青森県出身、プロになったばかりの16歳だ。

阿部光瑠 将棋 棋士別成績一覧(広告がアダルト系なので注意)

阿部光瑠四段今現在順位戦5連敗ですか・・・。将棋世界11月号の青野九段「将棋時評」では長い持ち時間をうまく使えないとのこと。
ところで阿部光瑠四段って前ブログやってましたよね。「光瑠のへっぽこ将棋日記 - livedoor Blog(ブログ)」というのがブックマークに残ってます。今は見れないみたいですが。

阿部と対戦するのは、一瀬浩司アマ。今年5月に行われた朝日アマ名人戦全国大会で優勝し、プロアマ戦への参加資格を得た。

三段リーグ編入試験について尋ねる。すると「私は受けないですね」ときっぱり。「まず二段と対局して6勝2敗というのがきつい。仮に入れても4期でしょう。当然順位が低いから、13勝しても上がれない。10勝すれば順位は結構上がりますけど、2期続けて10勝以上するのはかなり厳しい」。重い言葉だが、実際に三段リーグを経験した者としての、素直な意見なのだろう。私が次の質問を探していると、一瀬アマはぽつりと言葉を継いだ。「ただ、プロ編入試験は受けてみたいと思います」

プロ編入試験がもしあれば、ということでしょうか。

1次予選1回戦 林 隆弘アマ - 佐々木勇気四段

棋譜
佐々木勇気四段 対 林隆弘アマ/2011年7月2日【一次予選】:第5回朝日杯将棋オープン戦中継サイト

棋譜・コメント入力=烏
54手目 6五桂 *どんどん行くが、狙いはよくわからない。入力が間違っているような気になってくるが、どうやら合っている。

56手目 6四歩 *9五銀、8四角の形で6筋から動いていくのは斬新な手順。世代の違いは感覚の違いに通じる。一連の佐々木の指し手は新時代の将棋観なのだろう。理解できないものは見守るしかない。

観戦記
asahi.com(朝日新聞社):第5回朝日杯オープン戦第4局 - 将棋

佐々木勇気の登場である。2010年10月に16歳で四段となり、ここまでの成績は9勝6敗。名人候補ともいわれる前評判からすれば物足りなさもあるが、本領を発揮するのはこれからだろう。

ある人は顔を赤くして「勇気君は不器用だから誤解されやすいけれど、とてもいい子なんですよ」と話す。たしかに奨励会時代の佐々木について「態度がよろしくない」、「敬語が使えないんじゃないか」、「定跡を知らない力将棋」と苦言を呈す人も少なくなかった。しかしそれは、必要があればこれから覚えていけばいいこと。なんとなれば周囲の思惑の裏を行くようなヒール(悪役)で通すのも面白いかもしれない。

何だか面白そうな棋士ですね。将棋界でこういう大物タイプが暴れてほしいと密かに思ってたりします。悪役まで行かなくてもいいですけど。