リコー杯女流王座戦第2局

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リコー杯女流王座戦中継ブログ: 第1期五番勝負第2局
清水市代女流六段 対 加藤桃子奨励会1級|五番勝負第2局|リコー杯女流王座戦中継

第2局は横歩取り
最新型の△5一金型ではなく、空中戦法と呼ばれる形に。
横歩取り - Wikipedia
横歩取り3三角 - Wikipedia

横歩取りは変化が多く難しいんですが、ここがすっきりまとめられていてすごく参考になります。
横歩取り△3三角戦法 - 「観る将棋ファンのための序盤戦型ガイド」wiki

最新型の将棋
2011年10月11日/第42期新人王戦決勝三番勝負 第2局

以下は中継見ながらだらだら書いたものです。図面が多いだけで中身は無いので注意!

1図


なんとなくポイントの局面に見える。清水女流は△5五飛とぶつけた。

2図


 1図からの指し手
 △5五飛
 ▲4六飛
 △7三桂
 ▲3七桂
 △5四飛
 ▲4五銀
 △2四飛
 ▲2六歩
飛車が回ってごあいさつ。加藤奨励会1級は▲2六歩と控えて打った。これは良い感じ。解説では▲3六飛から▲2五桂とのこと。

3図


 2図からの指し手
 △6四飛
 ▲3六飛
 △3四歩
△2三銀かと思っていたら出た清水流! ▲3四銀なら△3五歩から取り合って勝てるという読みなのはわかりましたが、本当に大丈夫なんでしょうか。△2三銀だと▲2五桂からまずいんですかね?※感想戦では△2三銀、▲3四歩、△2二角、▲2五桂〜とのこと。

4図


 3図からの指し手
 ▲7六飛
△3四歩?そんなん知らーん、と飛車回り。△7五歩を突かせないという意味なのかな。解説によると▲3四同銀は後手良しとのこと。これは清水女流が一本取った格好でしょうか。

5図


 4図からの指し手
 △9五歩
 ▲8四歩
 △2三銀
 ▲2五桂
 △5五角
 ▲4六歩
いやーな感じの受け方。玉のコビンが開くのは怖い。手順中の▲8四歩はとりあえず打っておくものなんですかね。先手苦しい感じがしますが・・・

6図


 5図からの指し手
 △2四歩
 ▲3三歩
 △4二金
 ▲5六銀
 △4六角
 ▲6五銀
△2四歩を打たれてもうダメかと思ったら、▲5六銀から▲6五銀というすごい筋があった。▲5六銀に△4四角は▲4五歩△3五角▲5五銀で飛車を詰まされるとのこと。

7図


 6図からの指し手
 △6五同桂
あれ、こっち?

8図


 7図からの指し手
 ▲4六飛
 △2五歩
 ▲8五桂
 △3五銀
 ▲8六飛
 △4六桂
角は取られましたが桂馬を取って、これが狙いだったんですか。なるほど。

佐藤康光九段の白日夢

棋譜解説81手目より引用

16時43分、控え室の佐藤九段が「あっ!」と声を上げた。一同が注目すると、「いや、そうか。すみません、幻でした」と撤回。白昼夢を見てしまったのかもしれない。

一体何を見たのだろうか。佐藤九段面白いなあ。

9図


 8図からの指し手
 ▲6九玉
 △3八桂成
 ▲7三歩
 △7一金
 ▲8三歩成
 △8七歩
 ▲6六角
 △4四飛
形勢不明、というかと金を作った先手が良いのかと思ったら、△8七歩から△4四飛という決め手っぽい手順が出た。これは先手取らざるを得ない。あとは間違えなければ清水女流が勝ちそうな感じ。ただ時間が残り少ないらしい。

佐藤九段の反省

棋譜解説86手目より引用

佐藤九段は▲4四同角△同歩の局面で、▲2二飛以外の手がないかを調べている。
「そうかそうか、わかったぞ。▲4四同角△同歩にやはり▲2二飛と打って、△4七角に▲5八角だ。しかしそうか。△同角成▲同玉△3六角▲同飛△同銀▲6六歩には、△4八飛▲6七玉△5七桂成がありますか。すみません、わかっていませんでした」

なんだか楽しそう。

10図


 9図からの指し手
 ▲4四角
 △同歩
 ▲6六歩
んん?

11図


 10図からの指し手
 △4七角
 ▲7九玉
 △6九金
 ▲8九玉
 △6八金
 ▲同金
 △7七銀
 ▲8七飛
 △6八銀不成
 ▲4三歩
 △同玉
 ▲7六角
おっと、何かある・・・わけではないみたい。以下△7七金、▲2二飛、△7六金で先手投了。※感想戦コメントによると▲6六歩は紛れを求めた手とのこと。

感想

何だか今日の清水女流の指し手はすごく正確だった。特に中盤から終盤にかけて。58手目△3四歩が成立したのがポイントだったのかなー? 地味に角の活用を抑える60手目△9五歩とか落ち着いた手が印象に残ります。先手は局面を打開しようと63手目▲2五桂を跳ねたと思うんですが、結局それを咎められた格好になってしまった感じです。71手目▲6五銀に△同桂も好判断だったのかな・・・

清水女流の今日の勝利は1局目の流れを吹き飛ばしたんじゃないですかね。番勝負の経験の差なんでしょうか、プレッシャーとか全く感じないベテランらしい指し回しに思いました。第3局が待ち遠しいですね。