電王戦のルールが発表

来年1月14日に行われる電王戦の対局ルールが決まったようです。
米長邦雄永世棋聖 vs ボンクラーズ プロ棋士対コンピュータ 将棋電王戦

こちらのブログで知りました。
http://shogikisho.blog54.fc2.com/blog-entry-1398.html

将棋電王戦公式ルール

  • 将棋電王戦の対局につきましては、下記のルールに則って対局を行います。

なお、1月14日の対局を「第1回将棋電王戦」と表記し、第2回以降もこのルールに則って対局を行います。

  • 2012年1月14日(土)10時開始。対局場所は東京・将棋会館「特別対局室」。持ち時間は各3時間で、60秒未満の考慮は切り捨てで0分とする(例えば3分59秒の考慮時間は3分と記録。2時間59分を使った後は以後60秒未満で着手する)。
  • 昼食休憩時間は13時〜14時の1時間とする。その間で「ボンクラーズ」は電源を落とさなくても良い事とする。
  • ボンクラーズ」の着手は代理の人間が対局する盤に着手して対局相手に伝達する。消費時間の確認は「ボンクラーズ」はコンピュータ上での計測、米長永世棋聖は記録係の計測とする。
  • ボンクラーズ」のセッティングに関してはすべて制限しない。ただし将棋会館4階の許容消費電力量として2800Wまでの消費電力を認める。2800Wを超える場合は遠隔操作の設定を施してオーバーしないようにする。
  • ボンクラーズ」が動作不能となった場合、コンピュータ側は人の操作によって動作を回復することが許される。ただしその作業の間はコンピュータ側の持ち時間で行うものとする。
  • 手の入力及び上記の作業以外は、対戦時にコンピュータを操作してはならない。
  • 何らかのトラブルが発生した際に「ボンクラーズに起因するものでない場合」に関しては、考慮中の時計を止めて復旧に努めることとする。
  • 不測の事態が起きた場合には、対局者は立会人の裁定に従う。
  • 「第2回将棋電王戦」は平成24年中に行う予定です。
  • 次回の対局者(プロ棋士とコンピュータソフト)は5月に行われる『第22回世界コンピュータ将棋選手権』の結果を見て、実行委員会が決定する。

※下記に追記あり

 まずは来年24年中に2回目の開催が決まっているというのが目を引きます。予想ですが2回目からはいよいよ現役プロ棋士が登場ということになるのではないでしょうか。実行委員会の一存なので誰が出てくるかはわかりませんが、若手四段とかですかね〜。個人的には加藤一二三九段対コンピュータなんか見てみたいところです。
 最近ボンクラーズ作者のブログで対局禁止令見直しの提案をされてて、発言が過激だということで色々物議をかもしているのですが、対局の全面自由化はともかく、もう少し対局数は増やしてもいいのではないかと自分は思います。現状だと連盟は1年に1回のイベントにしたいような感じですが、それではなんというかもったいない。対局数を絞って対決ムードを盛り上げる方法はあんまりメリットがないような・・・まあプロ側としてはスポンサー次第なんでしょうけど。どこかちょうどいいスポンサー付きませんかね。(ゲーム会社とか?)
 こういう話でいつも思うのが実際の棋士たちはどう考えているのかということ。コンピュータとの対局を貧乏クジに当たったように考えているわけではないでしょうけど、積極的な感じもしないな・・・。具体的にはわからないけどコンピュータと指す意義みたいなものはあると思うので何らかの動きがあるといいと思ってます。(単純に面白いイベントだと思うし)


 他には上の将棋のブログさんも取り上げている昼食休憩時にPC稼働問題ですが、終盤ではないのでまだ有利不利は関係ないと自分も思います。まあゴハン食べながら人間も考えることが出来るわけですから、同じような意味で対等の条件ではないかなと思います。それより13時〜14時という時間のほうが気になります。12時ではないことに何か意味があるんでしょうか。12時からのほうが局面が進んでない分いいような気もしますが、これくらいの時間のずれは大した問題ではないのかも知れません。

 素人にはわからないのは2800Wの消費電力という点ですね。今回は将棋会館にPCを持ち込む形なのだと思いますが、この制限がボンクラーズのマシン構成にどう影響するのか。一般的なデスクトップPCは150W〜500Wだそうですが、今後は複数台のPCを使うプログラムが出てくる場合があるので、遠隔操作という項目があるんでしょうね。第2回は客を入れて別の場所でやって欲しいなあ。

 書いていないルールで気になるのは対局料で、ソースはどこか忘れましたがボンクラーズ開発者の伊藤氏はノーギャラとかだったような。本当かどうかがわからないのでなんとも言えないんですが、対局料無しというのはちょっとどうかなーと思います。(コンピュータはアマ扱い?)。これは連盟というよりスポンサーが考える問題ですが、普通に賞金を掛けて戦うという形にしたほうが良いのではないでしょうか。

練習対局の話

さわやか日記 2011年12月13日

もしかすると12月下旬に「事前対局」があるかも。

下旬ですか、持ち時間とか公開するのかとか色々気になります。宣伝の意味もあるんでしょうから、出来るだけ注目される時間帯でやって欲しいです。練習試合ということで、最近の日記で「必殺」と書いている謎の初手を指してくれそうです。

12月23日追記

公式ページにある第2回電王戦の予定について、表記に若干変更があったようです。

  • 「第2回将棋電王戦」は平成25年中に行う予定です。
  • 次回の対局者(プロ棋士とコンピュータソフト)は5月に行われる『第22回世界コンピュータ将棋選手権』の結果を見て、実行委員会が決定する。

年明け時期の恒例にする予定でしょうか。