電王戦見ました

昨日は生で見れなかったので、今日は情報遮断して結果を知らずにニコ生タイムシフトで視聴。
結果は米長永世棋聖が及ばず残念。飛車がウロウロしていた途中までは米長永世棋聖のほうが良かったはずなので、あと一歩で勝てた、と思います。
戦型については正直言うと矢倉かなにかでもっとガッチリとぶつかって欲しかったんだけど、2手目△6二玉というプレマッチと同じ戦型を米長永世棋聖は選択。これは最新型の定跡将棋になった場合に、米長永世棋聖のほうに知識面での不安があったのではないかなと観終わってから思いました。自分のフィールドに持ち込むという意味では2手目△6二玉は最善だったのかもしれません。押さえ込んで何もさせないところまではうまくいっていただけに、その後の展開は非常に残念でした。将棋の終盤の面白さを見せる前に終ってしまったのがちょっと残念ですかね。

本局は対コンピュータ用の戦型でしたが、できればもう一局、今度こそ矢倉かなにかでぶつかる将棋を見てみたいと思いました。普通の人間と同じような戦型で戦ったほうが人間側も力が出ると思うんだけどなあ。2局目が見たいので今回は3番勝負でやれば良かったのになと今更ながら思います。

番組の方は渡辺竜王と矢内女流のトークが面白かったので楽しく観れました。

びっくりしたのは記者会見での発表。なんと来年は5対5の一斉対局にするとか。そしてボンクラーズ、米長永世棋聖も出場可能になるかもしれないというもの。さっきルール変更が決まったばかりという慌ただしさで、まだ本決まりではなさそうですが、この変更は良いと思います。前のルールはちょっとひどすぎてあきれてたのですが、最強のメンツで戦ってこそ電王戦の意義というものがあると思います。
これが誰の発案だったのか米長会長は記者会見でははっきりと答えていませんでしたが、ファンの望む声が何であるか、どうすれば電王戦が盛り上がり、将棋界にとって良い結果になるかを考えている人が将棋界にいるということがわかったのが自分にとって嬉しいことでした。

それにしてもころころルールが変わるのはあんまり印象が良くないので、出来ればちゃんと検討してから発表して欲しいのですけどね。