クローズアップ現代見ました

http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3155
最終的なタイトルは「人間 VS コンピューター 人工知能はどこまで進化したか」に。放送ぎりぎりまでタイトル考えてるのね。
非常に良くまとまっていて良い出来だった。満足した。
人工知能というタイトルなので、何か違った分野のプログラムの話でも出るのかと思ったけど、中身は対局の解説を通してコンピュータ将棋を紹介するものだった。コンピュータ将棋を人工知能と呼ぶのは合ってるのだろうか。間違いというわけでもないのかな。
機械学習と取捨選択(選択的探索と呼ぶんじゃなかったっけ)という用語をメインにして、人間の大局観とか色々な要素をうまく取り上げていた。正確にはコンピュータの読みの手法と人間の大局観は似て非なるものなのだろうけど、なんとなく番組的には同じように取り上げていたところが興味深い。コンピュータが人間にまた一歩近づいた!と言いたいのだろう。
米長永世棋聖の作戦を定跡外し、入玉狙い、コンピュータの手に選択肢を増やさせ負担をかける、と解説していたのも面白かった。あんまりこうはっきり解説した文章も無かったと思うので、明快で良し。
番組内で勝敗のポイントとして挙げていた、△5三金で角道がふさがったから先手の仕掛けが成立した、という話は初耳だった。


この局面。△4二金▲5六歩△5三金。75の地点が△3一角と引いて受けられないとか。これはなんだかうそっぽいけどどーなんかな。

と、ここまで書いてそういえば伊藤氏のブログ
学習も人工知能も使ってません: A級リーグ指し手1号
を思い出した。この記事で書いているのはたぶんこの番組にもあてはまるんだろうな・・・人工知能棋譜から学習した、というストーリーは一般向けにはわかりやすいけど、専門的にはかなり違うので注意!ということのようです。今度はコンピュータ将棋をわかりやすく本格的に解説した番組を見てみたいなあ。NHKさんお願いします。

2月9日追記

クローズアップ現代の番組ページではVTR部分が動画として視聴可能です。スタジオでのトーク部分は「放送内容まるごとチェック」というページに文章で書き起こされています。

http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3155&html=2

手間かかってるなあ。NHKってスゴイ。感動しました。
まあそれはそれとしてNHKが視聴率の情報を載せているのがちょっと意外と思ったり。今回の番組は「視聴率 11.1%」とのこと。まあ普通なのかな。