こまお戦記

※2012年5月12日追記

コメントで指摘があり▲7二角△同銀▲6二銀と▲7二角△5一玉▲6一飛の2つの3手詰を見逃していました。深くお詫び申し上げます。記事の内容が成立しなくなるため削除も考えましたが、反省、自戒の意味も込めて追記だけにさせていただきます。
 
http://www.geocities.jp/komao81/
また「こまお」と何番か戦ってみる。
何だろうか、今日のこまおは強く感じる・・・
こまおに勝つには結構な棋力が要るのではないかと思い始めた。

上はこまおが△8五角と打った局面。初めは意味がわからず首をひねったのだが、すぐに意味に気づき私は唸った。
この局面、△8五角がいなければ詰みの局面である。持ち駒を打つ▲6三飛*1と▲4三角*2の2つの詰み筋があるのだが、△8五角はその2つをきれいに受けている。さらに先手の龍が2一の桂を取った時に金にヒモをつけているという一石三鳥の好手であることにも気づき私はさらに愕然とした。
ある程度の棋力があればこの邪魔な角にどいてもらう手を指すものなのだが、初心者には指せないだろうな、と思いつつ▲8六歩。角の行き場所を打診した手である。本当は▲8六銀の方が角を追いかけられるため良いのだが、それは指した後で気づいた。
次のこまおの指し手は△9四角だったので前述の詰み筋が発生し先手の勝ち。角が△6三や△5二に引かれた場合はどうするかは決めていなかったので勝負は長引いた可能性がある。形勢はすでに先手良しなので勝ちは変わらないのだが、偶然にせよ好手を指されると途端に難しくなるという将棋の特性に私は驚いたのであった。猫をなめたらいけない。

*1:▲6三飛、△5一玉、▲6二銀、△同銀、▲同飛成まで

*2:▲4三角、△5一玉、▲6一飛まで