強かった羽生

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2012年7月5日 五番勝負 第3局 羽生善治棋聖 対 中村太地六段|第83期棋聖戦

棋聖戦第3局は羽生が勝ち、通算81期で大山の80期を越え、最多タイトル獲得の記録を更新。41歳での記録。
ここから100期まで行くかどうかがこれからの関心事。100期達成への障害は年齢による衰えと下の世代の突き上げがどこまでキツイか。ただ今日のように挑戦者の中村太地六段をあっさり撃退してしまうところを見るとまだしばらくは安泰そうに思える。

http://sankei.jp.msn.com/life/news/120705/shg12070520540005-n1.htm
『どうして羽生さんだけが、そんなに強いんですか?』などの著書がある、ミューズアソシエイツ社長の梅田望夫さんの話
「羽生さんは108回という突出したタイトル戦出場回数からも分かるように、タイトル戦での豊富な経験がさらに彼を強くしてきた。今回の新記録樹立は経験が積み重なり、蓄積されてきた結果であって、経験と蓄積の相乗効果だと思います」

中村六段が敵わなかったのは一言で言えば経験の差、ということだろうか。今回の五番勝負は押しても引いてもびくともしない、横綱と平幕の戦いのようにも思えた。
ただ上の梅田氏の言葉を借りれば中村六段もこの番勝負で確実に強くなったはずである。次に戦う時はまた違った戦い方を見せてくれるだろう。正面からの真っ向勝負は見ていて清々しかった。

最多タイトル獲得について今月の将棋世界8月号の記事にちょうど数字が出ていた。
「永久不滅!? 将棋界大記録の話」より、大山80期、中原64期、谷川27期、米長19期、佐藤13期、森内10期、渡辺9期、とのこと。
これを見ると同世代のライバルである佐藤、森内の数字が非常にさびしい。いかに羽生が彼らに対して勝ってきたか、ということだろうなあ。それにしても森内の10期ってこんなに少なかったっけ、という印象。ちょっと意外。

ニュース記事
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120705/shg12070518540001-n1.htm

号外でーす
【産経新聞号外】羽生、最多タイトル 大山十五世名人抜く(PDF)

NHKニュース
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120705/k10013369901000.html