銀河戦 本戦トーナメント 1回戦 島本亮五段 対 滝誠一郎七段

第21期 銀河戦 本戦トーナメント 1回戦 島本亮五段 対 滝誠一郎七段

島本五段、滝七段ともに初めて見る。銀河戦は出場棋士が多いので普段見れない棋士が見られて良い。戦型は矢倉になった。

74手目 △8七桂成

中盤のねじり合いが一段落ついて、後手が玉頭から攻めた局面。これは金で取るものだろう、と思ったら島本五段は何の気なしに玉で取った。えっ大丈夫か?上から香を打たれていかにも危なそうな局面に。だがしかし何故か中段に上がった玉はなかなか捕まらない。どこまで読みきっているのか、島本五段は平然としたまま危なそうな受けを出し相手を混乱させる。ハラハラドキドキ、見ていてここはスリリングだった。
そして91手目に打ち歩詰めの局面が発生。

91手目 ▲8六玉

後手は8五歩と打てればいいがこれは反則。代わりに有効な手も見つからなかったようで△2八馬と一手パスみたいな手を指さざるを得なくなった。
この後若干先手怪しい寄せだったけれど最後は即詰みで島本五段の勝ち。
対局中はずっとポーカーフェイスで、玉単騎の危ない受けも読み切りで指してるのかと思ったら、感想戦では飄々と「受けを間違た」と答える島本五段が印象に残った。

それにしても見事な(?)打ち歩詰め。珍しいものが見れて良かった良かった。