銀河戦 清水市代女流六段対斉藤慎太郎四段

銀河戦 清水市代女流六段対斉藤慎太郎四段の一戦から驚きの一手を紹介。

第21期 銀河戦 本戦トーナメント 1回戦 清水市代女流六段 対 斉藤慎太郎四段

69手目 ▲6七歩

相掛かりから先手は右玉模様に。後手は守りが万全のためここで果敢に6筋から仕掛けていった。
しかし図の局面は見事な銀バサミ。果たして成算はあるのだろうか。斉藤四段の次の一手は。



答え

次の一手は△8六飛。これを▲同歩とすると△5七銀打▲同金△同銀成▲同玉△6五桂で攻めが繋がる。

▲4八玉なら△5七角▲3八玉△3八金。▲5八玉なら△5七金▲6九玉△4七金など。

実戦は飛車を取らずに6六の銀の方を取った。これでまだ難しいながらも先手は玉形が薄くなり、そこを堅実に攻めた後手斉藤四段が一回戦の勝利を収めた。

斉藤四段は第9回の詰将棋解答選手権1位。まだ中盤の場面でなかなかこの飛車を切って攻める構想は浮かばない。詰将棋解答選手権者ならではの柔軟な発想、ひらめきが見られた一局だった。

詰将棋解答選手権 - Wikipedia