NHK杯第36回大会 真部一男七段 vs 羽生善治四段

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NHK杯テレビ将棋トーナメント選 #6
第36回大会 3回戦第3局 真部一男七段 vs 羽生善治四段 対局日:1986

棋譜でーたべーす 羽生善治 vs 真部一男 1986-11-17 NHK杯

矢倉の出だしから後手の真部七段が飛車を振って力戦型の中飛車に。先手の羽生が玉頭、端から攻めるもうまく逆用され先手の玉頭に歩が垂らされる。その後の▲8八玉が危険だった?△8七桂打から攻めが筋に入り後手勝勢。
羽生は後手玉を詰ますしかない。手段を尽くした寄せで迫る。

途中真部七段が逃げ方を間違えたため羽生にチャンスがまわってきた。
解説の加藤九段によればこの局面で▲6五香と打てば即詰みだったよう。
△7三玉▲5五角△6四歩▲同角以下△6三玉なら▲4二角成(うろ覚え)。
△6二玉なら▲8二飛成△7二歩▲7三角成△5三玉▲6二馬(これもうろ覚え)。
しかし羽生の指し手は▲5五角。以下数手で先手投了。
終盤不利な局面から猛烈な追い上げを見せるも、残念ながら最後は届かなかった。真部七段にとっては幸運な一局。加藤九段が相手だったら寄せられていた・・・
羽生16歳、昔の話とは言え、NHK杯で羽生が負けるのを見るのはなんだか新鮮だな・・・(時系列がおかしい)

トーナメント選 今後の予定

囲碁・将棋チャンネルのHPにこんな告知が。

NHK杯テレビ将棋トーナメント選「80年代ベストセレクション」
 過去のNHK杯戦から厳選した対局をお送りするシリーズ。12月は、当時10代で「チャイルドブランド」と呼ばれていた羽生善治五段が初優勝を果たし、一気にスターダムへ駆け上がるきっかけとなった第38回大会を放送する。
大山康晴十五世名人(11月30日)、
加藤一二三九段(12月7日)、
谷川浩司名人(14日)、
中原 誠NHK杯(21日)
羽生善治の名声を不動のものとした、「現役名人経験者4人抜き」が24年ぶりにテレビで登場。伝説のスタートを見逃すな!

これは見たい。加藤一二三九段の対局は伝説の5二銀の将棋? 名場面としては見たことあるけど全部見れるとはうれしい。

なんだか先々週から羽生の将棋が続いて、タイトルの「80年代ベストセレクション」が「羽生セレクション」になっているけどまあいいか。
今のところこのNHK杯再放送は全部面白かった。名局はやっぱり時代に関係なく楽しめるものなんだな。若い人がアニメの再放送でヤマトとかガンダムを見る感じだろうか・・・

昔のテレビ東京系でやってた早指し戦なんかもベストセレクションで放送して欲しい。加藤九段がうっかりに激昂して、指す時に勢い余って周りの駒を吹き飛ばしたのを見た記憶がある・・・。まあ再放送ばっかりやられても困るけど、昔の映像で楽しそうなものはどんどん見せて欲しいね。先週見た若いころの米長永世棋聖とかものすごくカッコ良かったもの。あれみたら人気あるのもわかるわ。