NHK杯80年代セレクション羽生×中原戦を見る

囲碁・将棋チャンネルNHK杯80年代セレクション羽生×中原戦を見る。

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将棋は羽生がヒネリ飛車から大駒を2枚とも切って、一方的に攻めて危なげなく勝ってしまった。対局後のインタビューで中原自身も言っていたがちょっと不出来な将棋で、観る方にとっても残念な内容だった。
解説は大山十五世名人。対局前のインタビューで中原、羽生、大山の3人が並ぶショットは壮観。名人になるような人たちはこういう奇跡的な映像を自然と残すものなんだろうな。真ん中に座った羽生が両者に挟まれたせいか小さくなっているように見える・・・無理ないか。この対局の見どころは大山の解説で、まあとにかく手が見える。指し手の予想がズバズバ当たる。あまりにも的確なので、大山の手のひらの上で中原羽生の両者が対局しているかのような感じを受けた。解説で示した大山の読みにない手を指した中原が形勢を損ね、大山の読み通りの手を羽生が指して勝ったのだ。結局勝ったのは大山ではないのか・・・? 大山最強!! ・・・などど妄想して自分はこの番組を楽しんだのだった。いやでも大山という人は本当にすごいなあ。

大山、加藤、谷川、中原・・・いやあ羽生伝説特集は面白かった。次は大山特集をお願いします。

2012年12月23日追記

そういえば解説の途中で大山が相手がこちらの好手を気づいていない場合、欲張ってさらに自陣を良くする手を指す、と言っていた。相手の心理まで考慮して勝ちにつなげる大山流の勝負術が垣間見えて面白かった。こういう駆け引きの話は現代のプロ棋士では語られているのだろうか。実はみんな相手の顔色を見ながら指しているのかな。プロ棋士がコンピュータ将棋と指すことに抵抗がある(ように見える)のもそうした勝負術が通用しないからかもしれない。
大山対GPS将棋の対局はどっちが勝つのだろうか。

新春スペシャル「第62期王将戦 番勝負直前特番」

新春スペシャル「第62期王将戦 番勝負直前特番」
 1月13日より佐藤康光王将への挑戦手合七番勝負が始まる今期王将戦。その直前特番として、王将戦の魅力を余すところなくお送りする。番組では、今期リーグ戦を振り返り、印象深い対局を解説。そして、これまでの王将戦の歴史も探る。前期、10年振りに王将位に返り咲いた佐藤王将と、錚々たるメンバーによるリーグ戦を勝ち抜いた挑戦者。今期の七番勝負はどんな熱戦が繰り広げられるのか、一緒に予想してみるのも楽しそうだ。
(1日午後6時〜 他放送)

囲碁・将棋チャンネルの番組表を見たら年末年始特に何か変わった放送するわけではないのね。ただこれがニュースとしてあった。王将戦関連でこの他にも何か番組があるのかな。