ちょっとだけ振り返る

2011年ももうすぐ終わりです。個人的には色々と後悔しかない1年でしたが・・・反省しつつ来年もまた将棋を楽しみたいですね。

年末ということで自分が見た範囲で将棋界の感想を。

世代交代の時期

王座戦中継サイト
将棋界では渡辺明竜王(27)の王座奪取が一番のニュースでしょうか。羽生前王座の20連覇阻止ということで、あれだけこのタイトルで強かった羽生前王座が渡辺竜王にはあっさり負けてしまうというのがエースの交代を象徴する出来事に思えてきます。渡辺時代の始まりの年と言えるかも知れません。

しぶとい羽生世代

けれどもそう言い切るにはまだまだ羽生二冠の存在感は強く、将棋界の主役はやはり羽生善治二冠、そして羽生世代と言えます。羽生善治二冠(41)は名人戦王座戦では失冠したものの、棋聖防衛、王位奪取とタイトル戦の常連ぶりは相変わらず。竜王戦では丸山忠久九段(41)が挑戦、王将戦では佐藤康光九段(42)が挑戦。棋王、王将のタイトルは羽生世代より下の久保利明二冠(36)が持っていますが、棋界の勢力図をひっくり返すような若手は現れず、まだまだ世代交代は遠いと思わせる強さを持っています。

広瀬七段

王位戦中継サイト
そういう中で注目なのは広瀬章人七段(24)で、王位戦では羽生二冠にタイトルを取られてしまいましたが、内容的には互角、いやむしろ相当な強さで、見ていて羽生二冠が勝てるとは思っていませんでした。ですが3−2から2連敗で失冠。将棋世界の記事によれば負けた後一人になって涙を流したそうです。私見ですがこの敗戦で広瀬七段はさらに強くなった印象があり、現在棋王戦挑戦者決定戦で郷田九段と戦っています。痛い経験がバネになったかどうかはわかりませんが、タイトル保持者としてふさわしい実力の持ち主だと思うので、ますますの活躍を期待しています。

関係無いですがWikipedia見てたらこんな記述が
広瀬章人 - Wikipedia

2011年11月27日の『コナミアーケードチャンピオンシップ2011』で、プロ雀士の藤崎智と『天下一将棋会』を使用したドリームマッチが行われ、飛車角落ちのハンデでまさかの敗戦を喫した。しかし、この後に行われた『麻雀格闘倶楽部』のドリームマッチでは、久保利明と共にプロ雀士の和泉由希子、白河雪菜と対局し、三暗刻の跳満で広瀬が圧勝。久保も七対子和了して2着に入ったため、プロ棋士のワンツーフィニッシュとなった。

運も強いんだなあ。

その他

リコー杯女流王座戦加藤桃子女流王座誕生とか印象に残ってますが、最後はボンクラーズで全て持っていかれた感じ・・・
プレマッチの結果を見ると来年の電王戦はすごいことになりそうで、期待感はすごくあるのですが、見るのは楽しさ半分怖さ半分といったところです。
しかし本当にこれからトッププロとコンピュータ将棋が対戦するのかなあ。いつになるかわからないけど正直なんかすごいよね。

それでは良いお年を