鍵のかかった部屋 第3話を見た

将棋ファンにとっては単なる激指の宣伝番組だったな・・・いや面白かったですけどね。

ながら視聴だから細かいところは見てないけど、なんで大事な対局の前に殺しちゃったんだろうという疑問が。プロになってから殺せばいいのにと思った。
また鍵をかけるぐらい動けるということは室内電話は切断されてる設定だったのかが気になる。
振動で伝えるというのも具体的に可能なのかな。どうなんだろうか・・・例えば9九飛の場合どう連絡するんだろうか。まあ原作では説明されているのかもしれない。
奨励会の対局の盤面が他人にすぐ知られるようなものなのか、ここも疑問だなあ。共犯者はかなり遠くから盤面を見てたような感じだけど。普段から奨励会の将棋は控え室で中継されているのかな。
犯人は女流棋士にはなりたくない人なのか、なれない設定なのかここもよくわからない。ちゃんと見てないと後から疑問が色々わくなあ。

2012年5月6日追記(ネタバレ有り)

原作小説「盤端の迷宮」を読む。作者の貴志祐介は本当に将棋ファンのようで、かなり詳しい将棋界の描写がなされており読んでて楽しい。将棋ファン定番の疑問「どうして囲碁将棋チャンネルがタイトル戦を中継しないのか?」というセリフを主人公に言わせており、読んでて思わず笑ってしまった。
ドラマを見てて思った疑問はだいたい解決。犯人は女流棋士を辞めて奨励会に入った棋士なのね。実際は棋士になれなくとも女流棋士に戻れそうだから不正までしないだろうと思うけどそれは言ってもしょうがないか。
三段リーグの女性棋士の対局はかなり注目されるだろうから、ソフト指しなどは発覚の危険が大きすぎるとは思った。あまり注目されない普通の男性棋士同志ならありえそうな話ではある。この場合は同性愛小説になってしまうけど。
しかし肝心の共犯者が盤面を見て対局室から出て携帯で教えるというアイデアはどうなんだろうか。実現可能なのかな。ここは原作読んでもよくわからない部分で、原作では犯人はあまり依存してなかったというセリフもあったしそもそも一人でやればいいんじゃないかと思える。少しでも怪しまれないように席を立たない、というのはわかるけど、急所で席を外すのは棋士としては普通じゃないのかな。共犯者はトイレで準備をしておくなどのサポート係としてならありか。
プロ、もしくは奨励会員のソフト指しという不正は現状ではまあないと思うけど、今ならもっと気軽に簡単に出来てしまうと思われるので、現実の実際の事件として起こってしまう可能性はなくもない。まだ対局ルールにボディチェックとかは無いと思うけど、そのうち出来るかもしれないなあ。

狐火の家 (角川文庫)

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まだ「盤端の迷宮」しか読んでないけど、貴志祐介氏はすごい筆力だなと思いました。詰将棋のようなきれいな収束でした。