電王戦第5局

昨日夕方ニコ生を見たらもう終わっていた。どうやら三浦八段の負けのようだが終局が早いのが意外。三浦八段は一体どんな負け方したのだろうと気になったが、そこから情報を遮断してタイムシフトで今日第5局を見た。

なるほどなあ、こういう将棋だったのか。力強く押さえ込もうとして失敗。玉頭の攻防なのでこれは仕方ない。納得。
記者会見での三浦八段は相当意気消沈していたので普通なら十分先手がやれる将棋だったんだろうな・・・戦いが盤面の左側だけだったので、GPS将棋の実力がどれくらいだったのか、素人にはちょっとわかりにくい将棋だった。
三浦八段にとっては作戦ミスというわけではないが、結果は出なかった感じかな。大惨敗かと思っていたのでそうではなくて良かった。

これで第2回電王戦は終わり。楽しかった。このイベントの意義が何だったのかよくわからないけど、面白かったことは間違いない。たぶん将棋界にとっても大きな意義があるんだろう。具体的にはよくわからないけど・・・A級棋士の敗北という現実は、コンピュータ将棋に魅力を感じる棋士を生む反面、アンチコンピュータの棋士も生むんだろうな。もしかしたら両者の間には完全な断絶が待っているかもしれない。

第3回電王戦が来年開催されるかわからないけど、これからはコンピュータ対人間のガチンコ勝負としてではなく、もっとライトな交流会のような形で開催されるべきではないか思った。勝負の側面を強くしすぎると棋士にとっては負担が大きすぎる。コンピュータ将棋の実力、進歩を見る場として電王戦は開催してほしいので、対戦者ではなく協力者という形なら棋士にとってもあまり負担のかからないイベントになるのではないだろうか。

次の電王戦にタイトル保持者が出るのか、三浦八段のリベンジとして藤井九段が出るのか(?)、そもそも開催されるのか、どうなんだろう。ファンとして次の電王戦を見たいような、(棋士が負けるところを)見たくないような・・・

興業としては素晴らしかった。ニコニコさんには感謝ですね。良いイベントでした。