メモ「新潮45」6月号に塚田泰明九段の手記

新潮45 | 新潮社

特集】反ウェブ論
やっぱりウェブはバカと暇人のもの中川淳一郎
ネットで人生台無しになった人たち/酒井信
信者でもアンチでもなく/濱野智史
唯ぼんやりした不安/西村賢太
[手記]われコンピュータ将棋と引き分けたり/塚田泰明

まだ読んでないけどメモ。第2回電王戦第4局は、コンピュータ対人間のある意味象徴的な対局でした。「われ敗れたり」に限りなく近い「引き分けたり」でしたが、塚田九段自身の感想はどうなんでしょう。面白そうです。

2013年5月19日追記

塚田九段の手記を読みました。9ページほどの分量で割りと読み応えがありました。前半はコンピュータ将棋の解説と電王戦に塚田九段が出場するまでの話など。後半の第4局の自戦記、泥仕合がはじまってからの部分はちょっと自虐的な感じの表現があったりして面白かったです。

新潮45 2013年6月号 P68より

〜あまりに奇妙な将棋になり、ニコファーレの解説会場で解説の木村一基八段は呆れ、聞き手の安食聡子女流初段は壊れ、観衆は爆笑の渦。

タイムシフトで後から第4局を見たんでしょうか。あの時の放送は本人が見るのはちょっと気の毒ですね・・・

プロの負け越しという結果については準備不足、ルールの問題など、とにかくコンピュータと指すのは人間と指すのと全然違うというのが強調されていました。プロの対局とコンピュータの研究を両立させるのは大変だと。
これは逆に言えば準備をちゃんとすればプロは十分戦える、という事だと思いますが、はたして今後のコンピュータ戦はどうなることやら・・・この手記で塚田九段もルールについて色々提言していますが、研究する期間などもルールに含めてお互い納得する形でやるのが良さそうですかね・・・

渡辺明竜王がNHKラジオ第一「すっぴん」に出演

渡辺明竜王NHKラジオ第一「すっぴん」に出演(中止の可能性あり)。
あれこれ。 - 渡辺明ブログ

http://www.nhk.or.jp/suppin/
http://www.nhk.or.jp/suppin/interview.html

5月16日(木) 棋士 渡辺明さん
【テーマ】勝負に生きる男のすっぴん
3月、NHK杯テレビ将棋トーナメントで優勝した渡辺さん。史上四人目の中学生棋士としてデビューし、20歳で奪取した将棋界の最高位「竜王」は現在にいたるまで9連覇。羽生善治3冠と30局以上対戦して勝ち越している唯一の棋士でもあります。そんな渡辺さんに、誰にでも楽しめる将棋の魅力と、19歳で結婚して20歳でパパになり、競馬とぬいぐるみをこよなく愛す、プロ棋士の意外な素顔にせまります。

明日午前10時5分から1時間。生トークと書いてますね。中止になりませんように・・・


また明日はBS日テレ「コージ魂!!」でも渡辺明出演回の再放送があるようです。
http://www.bs4.jp/koji/
見逃した方は是非。

17日金曜日20時からはニコ生に出演とのこと。
ponanza in 将棋倶楽部24 - 2013/05/17 20:00開始 - ニコニコ生放送

将棋倶楽部24で最高R更新中のponanzaが対局する模様を配信します。最終回は5月17日(金)20時〜。ゲストに渡辺明竜王保木邦仁さん(Bonanza開発者)を迎えてお送りします。

マンガやら雑誌やら、渡辺竜王は今本当に目立ってますね。メディアにどんどん取り上げてもらって、竜王のユニークなキャラクターがもっと世間に受け入れられるといいと思います。

2013年5月17日追記

アップされてた。
水道橋博士が「突撃しまーす」とかちょこちょこ変なことを言ってるのが面白かった。でもNHKだからか大人しいインタビューだったですかね。もっと将棋に関係ない悪ノリしたトークでも竜王はイケると思います。それにしてもぬいぐるみトークは割りと衝撃でした。奥さんのブログ読んでないから知らなかったな・・・
途中のリスナーからの質問で、対局中羽生三冠のアイスが溶けて気になったというのは深浦九段のネタだと思ったのですが、竜王も同じような体験があるんですかね。ここはちょっと気になりました。あるといえば十分あり得るか・・・

順位戦抽選の模様の動画

JapanShogiAssociation - YouTube


これは珍しい。
A級とB級1組がトランプで人の手で抽選しているとは知りませんでした。
B2以降の抽選のようにこちらもPCでやれそうですが、儀式的な意味もあるんですかね。
A級、B1の最終局と開幕局がダブらないように配慮しているのはなるほどなと思いました。そういえばそういうことは無かったですね・・・

今週も将棋関連番組

今週も色々ありますね。

5月2日(木)23:15〜0:15

アメトーーク! | テレビ朝日
アメトーーク!「将棋たのしい芸人」とのこと。メンバーの中にこっそり佐藤紳哉六段が混じってたり・・・はしないようですね。

5月3日(金)8:00〜9:55

ことしもやります! ラジオNHK杯将棋トーナメント決勝戦
5月3日(金・祝)午前8時05分〜9時55分
第62回NHK杯将棋トーナメント決勝戦羽生善治三冠対渡辺明竜王の対局となりました。羽生三冠の5連覇か、渡辺竜王の初優勝か。解説は島朗九段、木村一基八段、橋本崇載八段の豪華顔ぶれ。放送に連動して駒が動く盤面をホームページに掲載します。お楽しみに。

NHKラジオ第一で放送。
去年の決勝戦はテレビと同時にラジオでも放送だったかな。これから毎年GWの恒例になるんでしょうか。できればもうちょっと早いほうがいいかなとも思いますが、対局がどんなだったか忘れてたほうが新鮮でいいのかも。解説メンバーが中々の組み合わせなのでトークはかなり面白そうです。放送後でも番組はHPで聞けるようなので忘れてても安心(?)です。

5月4日(土)15:00〜 5月5日(日)9:30〜

http://www.computer-shogi.org/wcsc23/
これは第23回世界コンピュータ将棋選手権のUstream中継の放送時間です。大会、棋譜中継は5月3日から。電王戦直後という事もあり、ライブ中継はアクセスが凄そう。Ustreamはあまり見たことがないのですが、重たくなって見れないとかあるんでしょうか。

5月5日(日)15:00〜17:00

NHK囲碁・NHK将棋
決定!こども将棋名人「第38回小学生将棋名人戦

うむ。今週はこんなところか・・・(?)

ニコニコ超会議2で将棋の放送

2013年4月27日追記 ニコニコ超会議

完全にニコニコ超会議の放送を忘れていた・・・
4月27日(土)10:30〜
超囲碁・超将棋ブース生放送@ニコニコ超会議2[DAY1] - ニコニコ生放送
4月28日(日)10:30〜
超囲碁・超将棋ブース生中継@ニコニコ超会議2[DAY2] - ニコニコ生放送

あとこういう番組もありました。どちらも今年の世界コンピュータ将棋選手権に出場するチームのようです。メカ女子将棋の番組は世界コンピュータ将棋選手権の様子を独自中継するんでしょうか。
4月28日(日)13:00〜
【将棋】大合神クジラちゃん調整枠【6月22日 ニコニコ超将棋会議やります!】 - ニコニコ生放送
5月3日(金)11:00〜
世界コンピュータ将棋選手権に出場するメカ女子将棋を応援する枠 - ニコニコ生放送

で、今年の世界コンピュータ将棋選手権はニコニコ生放送ではやらないんですよね。代わりにUstreamでの放送があるようです。

http://www.computer-shogi.org/wcsc23/

(5月4日15時より終局まで、予選のハイライト解説及び、Live解説放映予定)
(5月5日<決勝>9時半から、決勝戦解説会場の様子を放映予定)

ニコニコ動画から離れるということは電王戦絡みの動きから離れるということかな? 電王戦出場をかけて各ソフトが戦うという形にはしたくないのでしょうか。純粋な将棋プログラムの大会として見てほしい・・・とか思いましたがどうなんでしょう。まあそもそも第3回電王戦が開催されるか決まっていないですけどね・・・

2013年4月29日 追記

超将棋・超囲碁2日目を観賞。
第一部のタイムシフトは1:30頃から。
ザブングル加藤さんと佐藤紳哉六段の対局。佐藤六段はオープニングから怒涛のすべりまくりで見るものを凍りつかせていました。佐藤六段の将棋ギャグのあまりのすべりかたに笑いが止まらなくなり、ここはかなり腹筋がやばかったです。「駒った駒った!」ザブングル加藤さんが巻き添えになってて可哀想・・・「勝ちます!カッチカチやぞ!」「穴熊があったら入りたい!」・・・

対局は6枚落ち+佐藤六段が目隠し。中村太地六段の解説が非常に上手。初心者向けに丁寧な解説に加え場を盛り上げるトークも面白い。対局中の佐藤六段に話しかけ、思考の妨害をするなどイジりも出来て完璧。
対局では加藤さんの▲5四歩がすごかった。ピンチを好手で返し下手ペース。加藤さんはじわじわと上手玉を追い詰め必至の形を作るも、最後は受け間違ってしまい加藤さん惜敗。頓死筋に誘導するなど最後はプロの強さがでましたね。
そしてお待ちかねの「悔しいです!」が連続で見れました。さすがの面白さ。その後「王の頭に・・・?」のよくわからない流れで佐藤六段がカツラを脱いで一部終了。意外なほど盛り上がる対局で面白かったです。オープニングのひどさを忘れさせてくれました・・・

第二部はタイムシフト4:32頃から。
囲碁棋士の瀬戸大樹七段と将棋棋士中村太地六段の異色七番勝負。7つのゲームで対決。イケメン対決も良かったが、解説の大矢浩一九段のキャラクターがなかなかいい加減で面白かった。佐藤六段、貞升女流と何回かトークが噛み合わないところがあったけど、あれは周りがうるさかったからなのか、マイペースな人だからか。突然大声を上げたりしてノリが昭和であった。
せっかく面白い二人がいるのだから、イケメン対決の合間にでも解説二人の対決を見たかったところ。また囲碁と将棋のコラボ企画をやってもらって、そこで実現してほしい。そもそも将棋棋士囲碁棋士が集まって何かするというイベントはあったのかな。ニコ生のコメントにもあったけど、人狼で対決なんてのも面白そうです。両方のゲームのファンが楽しめてお互いの業界が盛り上がるような展開がいいですね。

今週の将棋関連番組

調べました。

4月23日(火)20:45〜

ナショナルジオグラフィック「ロボット技術と人工頭脳」「作られた天才」/人類vsコンピュータ特集 - ニコニコ生放送

「作られた天才」
原題:Make Me A Genius
スーザン・ポルガーは世界初のチェスの女性グランドマスターである。しかし彼女は生まれながらに天才的な脳を持っていたわけではなく、その脳は彼女の子供時代にずっと行っていたあるユニークな実験によって創造されたのだ。これは、彼女が行ったトレーニングがいかにして彼女の脳を天才レベルに鍛え上げ、また生涯続く強迫観念に完全に適応していったかを探る物語である"

将棋と関係はないですが面白そうだったので。ただこの文章を読む限りでは、彼女が生まれながらに天才的な脳を持っていなかったと断言はできないんじゃないでしょうか。他にもトレーニングで天才になった人がいるのかな。ひふみんも子供の頃に何かトレーニングをしてたんだろうな・・・

4月23日(火)、24日(水)

将棋 第71期名人戦七番勝負 第2局・初日 森内俊之名人vs羽生善治三冠 - ニコニコ生放送
将棋 第71期名人戦七番勝負 第2局・二日目 森内俊之名人vs羽生善治三冠 - ニコニコ生放送
名人戦もお忘れなく。現在の中継スタイルもいいですが、こっちも電王戦の時のように会場にお客さんを入れて、ゲスト呼んだり中継入れたりCOMの評価を見たりしたほうが楽しそう・・・まあでも伝統のある場にはまだそういうちょっと茶化した感じのイベントはふさわしくないかな。

4月25日(木)23:00〜

アウト×デラックス - フジテレビ

▽将棋界の重鎮加藤一二三大はしゃぎ!ひふみんクイズ大会

リンク先にある予告動画を見るとちょっと複雑な気分になりますが・・・まあ、いいんじゃないでしょうか。

4月26日(金)20:00〜

藤倉勇樹五段のGW直前特別授業「将棋手筋 基本のキ」 - ニコニコ生放送

藤倉先生の特別授業を受けて、GWは「将棋手筋基本のキ」で弱点を克服しましょう。

棋力が伸び悩んでるあなた、じゃあいつやるの?

今で(ry

4月26日(金)20:00〜 ※番組は中止になりました

※※番組は中止になりました※※
加藤一二三×藤野英人×山崎元「勝者と敗者を分かつものは何か 『勝負の天才』と『投資の達人』の特別座談会」 - ニコニコ生放送

「勝負の天才」と「投資のプロフェッショナル」がガチンコで語り合う勝負論、人間論、成功論をたっぷりお楽しみください。

どんな内容になるのか想像つかん・・・これは電王戦以上の戦いが見られるかも・・・(嘘)

4月27日(土)19:00〜

ジョブチューン 〜アノ職業のヒミツぶっちゃけます!|TBSテレビ

次回は4月27日土曜よる7時から2時間SP
◇美人女流棋士矢内理絵子、真剣勝負の対局中にとんでもないことが起きている!

TBSテレビ4月27日土曜夜7時から。何の話をするのでしょうか。

追記

http://www4.nhk.or.jp/johomarugoto/

4月24日午後2時からのNHK「情報まるごと」で電王戦の特集が。三浦八段がインタビューに答えていました。以下適当なメモ。

序盤でリードをしようと考えた。42手目△8四銀で有利になったと思った。しかしその後は思ったほど良くならなかった。(コンピュータが強い)中終盤に行く前に早く良くしようという焦りがあった。
80手目△8八歩でもうGPS将棋は間違えないと思い負けを覚悟した。

その後のインタビューではGPS将棋の強さを怪物のようと言っていました。そしてまだあの対局ではGPS将棋の力を完全に引き出せてはいないとも。
三浦八段はまだショックを引きずっているせいか元気がないように見えました。インタビューではGPS将棋の強さを認めつつもまだこの将棋がどういう将棋だったのか納得がいっていないような感じも。GPS将棋にどれくらいの強さがあるのか三浦八段が不気味に感じているとすれば、ここはもう一戦、GPS将棋と戦って何らかの答えを出して欲しいなと野次馬としては思いました。
夏ぐらいにリベンジマッチのイベントやらないですかね。見たい。

2013年4月25日追記

加藤一二三九段らの鼎談番組が無くなってしまったようです。詳細はわかりませんがリンク先のページが無くなっていました。面白そうだっただけに残念です。

2013年4月27日追記

矢内理絵子女流が出演した「ジョブチューン」、メインはタイトル戦のおやつネタでした。あとは賞金額、盤駒の値段、早い年齢でのプロ入りなど。やはり知らない世界を紹介するときには食べ物、お金、イケメンとか美人あたりが入り口なんですかね。将棋界ならではのもっと何か良いネタが無いものか・・・

ナショナルジオグラフィックの「作られた天才」も見ました。ちゃんとは見てないので適当な感想。
特に珍しい話ではなく、英才教育をうけた普通の天才(?)の話で、棋譜を大量に記憶しているとか脳のある部位を使っているとかそんな話でした。
面白かったのはチェスの盤面を記憶する方法で、5つのゾーンに分割して記憶するというものでした。
これはチャンクという概念だそうで、この方法で盤面を記憶しているという話はチェスでは当たり前のようですが、将棋ではあまりそうした話は聞かないですね。以前AERAの特集で羽生三冠の脳内盤面の話がありましたが、将棋盤をチャンクのように分割して記憶しているという話だったと思います。他の棋士とは異質な覚え方だったので、やはり羽生三冠はチェスの影響があるのかなと思いました。元々そういう覚え方なのか、チェスにハマってからなのかはわからないんですが・・・

子供の頃のトレーニングで強くなるのは当たり前と言えば当たり前。大人になった今からでも強くなることは出来ないのかな(プロ並みに…)。
後関係ないですが、自分が囲碁を覚えられないのは何故なんだろうと思いました。もう年齢高くなったら無理なのか。それとも脳のせいなのか。ノー。

電王戦第5局

昨日夕方ニコ生を見たらもう終わっていた。どうやら三浦八段の負けのようだが終局が早いのが意外。三浦八段は一体どんな負け方したのだろうと気になったが、そこから情報を遮断してタイムシフトで今日第5局を見た。

なるほどなあ、こういう将棋だったのか。力強く押さえ込もうとして失敗。玉頭の攻防なのでこれは仕方ない。納得。
記者会見での三浦八段は相当意気消沈していたので普通なら十分先手がやれる将棋だったんだろうな・・・戦いが盤面の左側だけだったので、GPS将棋の実力がどれくらいだったのか、素人にはちょっとわかりにくい将棋だった。
三浦八段にとっては作戦ミスというわけではないが、結果は出なかった感じかな。大惨敗かと思っていたのでそうではなくて良かった。

これで第2回電王戦は終わり。楽しかった。このイベントの意義が何だったのかよくわからないけど、面白かったことは間違いない。たぶん将棋界にとっても大きな意義があるんだろう。具体的にはよくわからないけど・・・A級棋士の敗北という現実は、コンピュータ将棋に魅力を感じる棋士を生む反面、アンチコンピュータの棋士も生むんだろうな。もしかしたら両者の間には完全な断絶が待っているかもしれない。

第3回電王戦が来年開催されるかわからないけど、これからはコンピュータ対人間のガチンコ勝負としてではなく、もっとライトな交流会のような形で開催されるべきではないか思った。勝負の側面を強くしすぎると棋士にとっては負担が大きすぎる。コンピュータ将棋の実力、進歩を見る場として電王戦は開催してほしいので、対戦者ではなく協力者という形なら棋士にとってもあまり負担のかからないイベントになるのではないだろうか。

次の電王戦にタイトル保持者が出るのか、三浦八段のリベンジとして藤井九段が出るのか(?)、そもそも開催されるのか、どうなんだろう。ファンとして次の電王戦を見たいような、(棋士が負けるところを)見たくないような・・・

興業としては素晴らしかった。ニコニコさんには感謝ですね。良いイベントでした。